サブカルおじさん(42)との飲み会でマウントとられ悲しくなった話。

先週末、前職でお世話になったサブカルおじさん(42)のお誘いで、中目黒のバーにいった。多分サブカルマウントを取られたとおもうので、今回はその話とサブカル界隈の人間についておもうことを考察してみた!
 

 

私とサブカルおじさん(42)の出会い

 

サブカルおじさんとの出会いイラスト

 

私とサブカルおじさん(42)は違う部署だったけど、なにかの社内イベントの2次会でみんなで飲んだときに仲良くなった。

 

「2次会行くぞぉー」となり、「飲み屋さんとかカラオケとかかな」と幹事におまかせしてついて行った結果、まさかの公園だった。

 

“2次会が公園”の会社は前代未聞だったので、さすがにちょっとびっくりしたしちょっと引いたけど、途中からカオスが心地よくなってきてお酒もすすむ。

 

私はその数日前にフジロックに行っていて心がまだ苗場スキー場にいたので、サブカルおじさんとはすぐに仲良くなれた。

 

暗いし酔っていたし相手の顔もよく見えなかったけど、夜の公園ではだしになってみんなでお酒を飲みながらお話するのは気持ちよかった。

 

後日オフィスで改めて会ったサブカルおじさんは、まさかの金髪だった。

 

サブカルおじさん
博識で多趣味でお話しも上手でおもしろい。 若々しくて30代前半くらいに見える。(25に見えるって言ってた人もいた。) ちょっとプライド高そうだから、イジることはできない。

 

それからというもの、サブカルおじさんを含む何人かで飲みに行くことが増えて、私が会社を辞めてからもちょいちょい誘ってもらっていた。

 

サブカルおじさんから飲み会のお誘いがあった。

 

サブカルおじさんから飲み会のお誘いのライン

 

そんなサブカルおじさんから、飲みのお誘いがきた。

 

4か月、さんざん自粛を貫いていたけど、政治への憤りや個人的なストレスなど色々重なっていて限界にきていた。

 

というか、東京にいてコロナ避けるって、息するなって言われてるようなもんだよね。

 

息しないも地獄、息するも地獄、それならわたしは息してGOTOヘルしたい。

 

久しぶりにちゃんとメイクして電車に飛び乗り、サブカルおじさんをはじめとした前職でよくしてくれていた人たちと合流。

 

サブカルおじさんとバーで合流するイラスト

 

サブカルおじさんはバンドの伝説やうんちくをたくさん教えてくれて、音楽のことを話しているときは心底楽しそうにしている。

 

私がアイドルの話をするときに「オタクっぽい」と言われるそれと近いものがあると思う。

 

70年代のロックも好きで、その時代を生きたわけでもないのに、気持ちだけはその時代に置いてきぼりになっているような人。マイノリティであることに誇りを持ちつつ、どこかコンプレックスも感じているような人。

 

サブカルおじさんを黙らせる方法

 

バーのグラス

 

しばらく音楽の話は続いた。

 

そのうち私とサブカルおじさんとは、好きな音楽が結構違っていることに気づく。

 

かぶっているところもあるけど、そもそも好みの音楽性が違う。

 

バンドだったら今日にでも解散しているやつだ。

 

正確には前から薄々気づいていたけど、知らないジャンルの音楽の話を聞くのは純粋に楽しかったから気にならなかった。

 

だけど、その日のサブカルおじさんは、やたらとマウントをとるような発言で私を困らせた。

 

私は感覚的に音楽を聴いている人間で、ジャンルをまたいで心地よいものだけ選んでリピートする聴き方をする。

 

たとえばラーメンでいうと、「辛いスープの太ちぢれ麺」も好きだし「あっさり塩の極ほそ麺」も好きといっているようなもので、音楽の聴き方にこだわりはないしそれを自負している。

 

サブカルおじさんはもしかしたら、つかみどころのない私の音楽性に半信半疑になっていて、私を試したくなったのかもしれない。

 

音楽ジャンル分布図

出典:まいしろさんnote

サブおじ「やまちゃんさん(私)って、最初に聴いた洋楽はなんだったんですか?」

 

・・ほう。

 

今の私が聴いている音楽性につながっていて、サブカルおじさんが納得できるような、ちょうどいい洋楽はないか、一瞬で脳ミソフル回転で浅い浅い記憶の辞書をたぐってみる。

 

そもそも自分をつくったルーツの洋楽を、誰もが持っている体で話がすすんでいるのも気になった。

 

結局、洋楽ルーツにまつわる素敵なエピソードはパッとでてこなかったので、正直に言うことにした。

 

私「なんでしょう・・パッとはでてこないんですけど、小さい頃から両親がザベンチャーズとかスティービーワンダーをレコードでかけてたので、最初に聴いた洋楽でいうとそれになるんですかね・・」

 

サブおじ「・・っ!」

 

どうやらサブカルおじさんにとって、ななめ上からの予想外な回答だったようだ。

 

私にとってはすごく恥ずかしい記憶だから言いたくないし、誰にも刺さらないだろうと思いつつ恐るおそる言ったことだったけど、この一言でフロアならぬテーブルを湧かせることに成功した。

 

これは私からしても予想外だった。

 

サブカルおじさんは「一番憧れるやつ!!!」と興奮ぎみに一言発した。

 

一連のスティービーワンダーいじりが終わったあと、サブカルおじさんは心なしかすこし静かになった。

 

一番憧れるやつなんだ・・と私はいまいちピンとこなかったけど、サブカルおじさんの仕掛けてきたマウントをうまくマウント返しできたような気がして正解を出せた気がした。

 

サブカルおじさんに抱くコンプレックス

 

サブカルおじさん芸能人

 

私はいわゆるサブカル界隈の人が苦手で、ずっと避けて生きてきたとおもう。

 

自分は子どもの頃から楳図かずおとか犬木加奈子のホラー漫画が大好きで、古本屋でホラー漫画を買いあさり、夜な夜なニヤニヤしながら読んでいたような子どもだったので、根っこはサブカルよりの人間だとおもう。

 

でもそういうネチネチした自分の気持ち悪い部分がコンプレックスだったから、サブカル界隈の人たちも気持ち悪いとおもいこむことにして関わらないようにしていた。

 

だけどアイドルの沼にハマってからは避けることが困難になったし、25歳をこえてからは、どう頑張っても趣味が偏っている友だちとしか仲良くできないようになってきた。

 

そのおかげでサブカルおじさん(42)とも出会えたわけだけど・・

 

アイデンティティ・マイノリティに固執するサブカルおじさん

 

サブカルおじさんのイラスト

 

サブカル界隈の人は「アイデンティティがあるか」ということや「マイノリティであるか」ということに異様に固執している人が多い気がする。

 

アイデンティティがないことをアイデンティティにしようと頑張っていた(本当は着てみたい服があるけど透明人間になりたいからユニクロを着るような)自分にとって、「あなたは何が好きなの?」と聞かれて深くえぐられるのは凄く辛いことだし、「アイデンティティの有無確認って本当に必要ですかね?」とおもってしまう。

 

サブカル界隈の人と話すとき、何者かになる必要がないと言ってくれる心地よい「家」のように感じるとともに、ときどき結局は何者かにならないといけない居心地サイアクの「実家」にもなるように感じる。

 

娯楽であるはずの趣味にまで「何者かになる必要性」を見いだすなんて疲れるから、人はアイデンティティが必要なことに逃げるのかもしれないとおもった。

 

自分のことを深くじっくり考えると死にたくなるし、なんにもない人間におもえて辛くなる。

 

好きなものを好きって言うことは疲れる

 

好きといえない女性のイラスト

 

好きなものを好きって言うこと=相手のメガネで自分の好きなものを覗かれるということ。

 

相手にどう受け取られようと、自分だけの宝物ではなくなることにもなる。

 

とくにまだ関係が浅いときは、好きなものを聞いて相手を探るのは私もやってしまうことなんだけど、好きなものを言う側は大なり小なり宝物を犠牲にしているし体力を使っていることに気づかないといけないとおもった。

 

あと私もそうなんだけど、好きなものに一貫性がないとなおさら言いにくくなる。

 

「一貫性ないくせによく好きって言えたな!とおもわれたどうしよう」とおもう。

 

正直なところ、「激辛太ちぢれ麺」を汗だくですすりたい日もあれば、「あっさり塩味の極ぼそ麺」をお上品にすすりたい日もある。

 

こればっかりは自分のそのときに置かれている状況とか気分次第で変わるものだから、たしかに一貫性がない。

 

「どんなラーメンが好きなの?」と言われたときに、「太ちぢれ麺が好き」と言いきるのはウソになる。

 

「ラーメンが好き」と大枠でいうのは簡単だけど「なかでも特にコレが好き!」と言いきることは体力がいるし、分解して考えるのには時間がかかる。

 

そのときの気分で「太ちぢれ麺が好き」と言ってしまうと、その相手にはずっと「太ちぢれ麺が好きな人間」としてとらえられてしまう。

 

そんなのはイヤだ!

 

相手の好きなものに踏み込むときは、宝物にふれる気持ちで繊細に扱いたいとおもったし、相手の好きなものに対して自分なりの見解は必要ない。

 

相手に正解を求めるような質問の仕方はしたくないし、それを受けて正解を出さなきゃと四苦八苦するダサい自分にもなりたくない。

 

サブカルおじさんとの飲み会で、そんなことをおもったのであった。

 

おまけ

 

自宅から新大久保まで徒歩10分くらいだということに今さら気づいて、2日連続でお散歩に来ている。

 

今日はコリアンタウンの外れにある「カフェ・エクラ」で、アイスブリュードコーヒー(580円)を飲みながら書いているんだけど、電源・ワイファイがあるし広いし静かだしほとんどのコーヒーはおかわり半額になるし、長時間いてもよい雰囲気があって居心地がよい!

 

ときおり聞こえるコリアンマダムの話し声をBGMに、作業もはかどるのでまた来たいです!

 

以上です。お読みいただき、ありがとうございました。