すごい久々の更新。ブログがおざなりになってしまった原因は、じつは最近“副業ライター”を始めたから。
「副業を始めた理由」「仕事を取るまでにやったこと」「いくら稼げたのか」「学び」を残す。
もくじ
副業ライターを始めた理由
副業ライターは、なにも今回が初めてではない。
これまでも前職の編集者さんのお手伝いで記事を書くことはあった。
でも、つきあいというか「与えられたからこなそう」と思ってやってきただけ。
最近、それが虚しくなってきた。
「本業も副業も、“与えられた”からこなしているだけ」
それに気づいてしまった。(というかずっと気づいていたけど目を背けてきただけ)
もちろん、与えられたなかで自分なりに面白さを模索するのも楽しいんだけど……
“はじめの一歩”には自分の意志がひとつもない。
悲しい。悲しすぎる。
だから「自分で仕事をつくってみたい」という気持ちが芽生えたんだと思う。
副業ライターの仕事をとるまでにやったこと
とはいえ、誰かから仕事をふられたことしかないので、そもそもどうやって自分から仕事をつくればいいのかがわからない。
それでもなんとか仕事をとることができた。
副業案件をゲットするまでにやったことを残す。
① 武器の洗い出し
まず、自分の武器を洗いだしてみた。
・元エステティシャンで資格ある(薬機法知識ある)
・個人ブログでSEO1位の美容記事ある
・企業のオウンドメディアの編集経験ある
そんなに立派な経歴ではないが、「元エステティシャンの資格を生かして美容記事が書けること」をアピールするしか道がない。
つまり、私のお客さんは「集客のために文章を書きたい」「ただ文章が書けるだけじゃなくて正確な情報を出したい」と思っている“美容業界のプロ”になる。
② ポートフォリオを作る
とりあえず「美容業界のプロ」に向けたポートフォリオを作ってみた。
・PV数が取れた記事・SEO上位記事などのURLを添付する
・パッとみで文章力・雰囲気がわかるように記事のキャプチャも貼る
作ってみてわかったけど、ポートフォリオ作ったことないライターさんは損してると思う。
ポートフォリオ=履歴書みたいなもので、ポートフォリオがない人はそもそも面接の場にも立てないと思った方がいい。
もし使わなかったとしても、できることを整理するだけで自分の強みが見えてきたり、改善点を俯瞰して見れたりするから、一度は作ってみるのがおすすめ。
③ 募集する
いよいよ、お仕事をくれるお客さんを募集していく。
やり方がわからないので、とりあえずクラウドソーシングで募集をかけた。
売るサービスの見せ方は、人気のライターさんを真似した。(まったくわからないことを始めるときは、まず人気者の真似でいいと思う)
クラウドソーシングのよくないところは、手数料が高いところ。(金額が大きいほど手数料も高くなる)
あと、「なるべく気軽に安く委託したい」と思っているお客さんが多いから、客質はそこまでよくないと思う。
質の低いお客さんを避けるためにやったこと
私が質の低いお客さんを避けるためにやったことは「企業価格に設定すること」。
よく1文字0.5円とかの募集を見るけど、まともな企業は“0.5円の記事質”を懸念しているから、そんな安いライターは起用しない。
だから、まずは自分のライティングレベルを上げて、“お客さまファーストの企業”にあわせて価格設定するのがおすすめ。
副業ライターでどれくらいお金を稼げるのか?
ここからは少しなまなましい話になる。
お金よりも経験を手に入れることが目的なので、「まずは1万円〜3万円くらいを目指してやってみよう」と思っていたけど、実際は10万円以上稼げた。
本業の合間をぬって丸5日くらいかけてこの成果なので、単価や執筆本数が増えたら、もっと稼げるはず。
もちろん自分ひとりで書くなら限界はあるけど、ライターさんに協力してもらって自分は編集業務にまわれば、書ける本数が増えるので必然的に報酬も増える。
今本業で使っている時間を副業に目一杯使えば、下手したら本業より稼げるかも……と思うほどだ。(世のフリーランスはこうして稼いでいるのか)
副業ライターの課題
どうやってお客さんと直契約するか
そんなこんなで、「企業と年契約&自分のミニ編集部をつくって、ライターさんを育てるのも楽しいかも……」と妄想した。
でもやっぱり、クラウドソーシングなどの仲介業者を通すと直契約の話ができないし、手数料も取られ続けるから損をする。
今度の課題は、直契約できる企業をどうやって見つけるか?になりそう。
ライターさんをどうやって育てるか
SEOライティングを書くライターさんのモチベーションあげるのは、すごい難しいと思う。私もSEOライティングは気分が上がらないことがほとんどだし。
でも、もちろん価格を上げるためにはこちらもプロ向けの記事を書く必要があるし、いつまでも中途半端なスキルで安い報酬の記事を量産し続けなくてはならなくなると、結果ライターさん自身が苦しむことになる。
目立って気になったライターさんはこんな感じ。
・そもそも応募するのにポートフォリオを持っていないライターさん
・構成の概念を理解できていないライターさん
・文字数を稼ぐために内容が重複しているライターさん
自分も書く側の気持ちがわかるからこそ「そう書きたくなるよね」と思いつつ、でもやっぱりそれはプロに求められるレベルに至っていないから、これで満足しているうちは“安いライター”から抜け出せないよな……と思う。
ちょっと話ずれるけど、0.5円ライターが書いた記事が平気で上位記事に上がっているのも、私はすごく問題に感じている。
若い子たちはわからないことはすぐググるし、上位記事の情報を疑わずに鵜呑みにするからだ。
正しい情報を届ける責任を持つ意味でも、ライターさんはスキルを上げる必要があると思うんだけど……。でもそのライターさんが「スキマ時間で1万円だけ稼げればいい」というマインドなら仕方ない気もする。難しいな……
副業ライターで学んだこと
自分で仕事を作れる
個人的には、正直お金を増やすことは副業のモチベーションにならないと気づいた。
稼いだお金が1万か10万か…それは「1か10か」でしかなくて、自分にとって本質的な関心ごとにはならない。
それよりも「私なんかでも自分で仕事を作れるんだ」と知れたことが大きい。
しかも、もしこのしくみがもっと円滑に行けば、もっと時間を自由に使える。
つまり、“会社の歯車の人生”ではなく“自分の人生”を歩めるということ。
それは、自分で何か事業をやっているフリーランスや経営者の醍醐味であり、魅力的に見える理由だと思った。
仕事のテンポがいい
一つひとつの案件のテンポがよいし、たくさんの編集者さんと関われる。
だから、一つのメディアにガッツリ向き合うよりも自分には合っているかもしれないと思った。
一つのメディアにガッツリ向き合うことでしかわかり得ないやりがいもあるから、まだ何ともいえないけど……
組織としての目標とかに囚われず、1人で新しい課題をどんどんクリアしていきたいタイプの人には、この働き方が向いていると思う。
副業ライターをはじめてまだ1か月ほどなので、もう少し続けてみて今後の動きを考えてみたい。