箕輪セクハラパワハラクソメール事件を受けて、箕輪厚介という人間についてやセクハラ・パワハラについて悶々と考えたので、思うことを記します。
※注意:すでにお分かりかと思いますが、めっちゃ怒っているのでめっちゃ口悪いです!!!テラハの花ちゃんの件があって「誹謗中傷アンチ」みたいに捉えられたら嫌なんだけど、この記事は前提として権力のピラミッド全般に対しての意見であって、箕輪厚介は一例です。わかりすいしタイムリーなので箕輪厚介のスクープを拝借してます。
もくじ
箕輪厚介のセクハラパワハラクソメール事件
先日、自称「言わずと知れた天才編集者」箕輪厚介による女性ライターへのセクハラパワハラクソメール事件がスクープされた。
箕輪厚介による女性ライターへのセクハラ・パワハラクソメール事件とは・・
箕輪厚介と女性ライターは完全に仕事の関係で、やりとりもラインではなくフェイスブックのメッセンジャーでとりおこなわれていた。
出典:文春オンライン
「絶対変なことしないから!」
このような箕輪厚介からのメッセージに対し、女性ライターは「ヤリマン」「処女」など自虐をふまえた直接的な表現を使って返信をすることで男の性欲を冷めさせようと奮闘するが、逆効果だったのか結局男を家に招きいれるはめになった。
箕輪事件の2つの問題
この事件には、大きく2つの問題がある。
①エイベックスの黒すぎる出版契約や箕輪厚介の適当な仲介っぷりなど、仕事上の問題
②箕輪厚介が立場の弱い女性相手にセクハラ・パワハラをした、男尊女卑問題
この記事では、主に②について思うことをまとめる。
被害者女性は何年も前に受けた仕打ちをいまになって暴露しているらしく、正直今さら感は否めない。
ただ、問題の事件があった当時からすでに箕輪厚介は既婚者であり有能な編集者であった事実があるので、いまと何ひとつ状況は変わらないように思える。
これが事実だとしたら一刻も早く説明なりいいわけなりするべきだけど、セクハラをした張本人は「死ぬこと以外かすり傷」と豪語していたにも関わらず、いまのところダンマリを決め込んでいる。
無価値を価値にするアイデアが稚拙
箕輪厚介は現在も幻冬舎ではたらく会社員だ。会社員でありながら社外でオープンに活動をすることで、会社員では手にできないような莫大なお金を稼いでいる。
それは箕輪厚介の生み出した革新的なハック法で、今の時代に合っている。
ハック法を盗もうとする意識の高いビジネスマンが、箕輪厚介を支持する理由もわかる。
それをいいことに箕輪厚介は、スナック箕輪という自身主催のオンライン飲み会の席で、「ワカチコ5回 5,000円」というまったく価値のないメニューに価値をつけて売りはじめた。
22時から!ワカチコ! https://t.co/8mF4pmH1kq
— 箕輪オンライン厚介 (@minowanowa) May 2, 2020
そこに需要があればなんでもお金になるという実験的な企画なのかもしれないし、ビジネスの仕組みをわかりやすく見せたかったのかもしれないけど、私は人さまのギャグを低俗な笑いのために利用したところに気持ち悪さを感じた。
そもそも、石橋貴明のモノマネは5万円(?)ゆってぃのギャグは5,000円って、どの立場で芸人にランクをつけているんだろう・・ゆってぃは思わぬところで宣伝になって、もしかしたらプラスに捉えているかもしれないけど、そのメニューがまかり通っていることに違和感がある。
たとえば画商みたいにアートに価値をつける仕事をしているプロならわかるけど、箕輪厚介はマーケが得意なのであって作品自体に価値をつけることに関してはプロじゃない。
「ビジネス相談会」など自分の畑で価値提供した方が、よっぽど人のためになるのではないか・・なぜ人さまの畑をわざわざ低俗な形で再現するのか、意図がわからない。芸人を下に見てバカにしているのかと思ってしまった。
スナック箕輪の売り上げは本屋さんに全額寄付しているそうだけど、それでも気持ち悪い。人の畑を荒らして得たお金を寄付して称賛されているなんて、なんとも世にも奇妙な物語をみている気分になる。
箕輪厚介は人を下に見るクセがついている?
もしかして箕輪厚介は、日頃から自然と人にランクをつけて生きていて、天才を自称しているくらいだから自分はトップクラスに位置していると思っているのではないだろうか。
自分の力でお金を生み出したことで人が集まってきて、有名な権力者とも共演していることが自信になって、いつからか自信が慢心になったパターンだ。
それであれば、今回問題となった女性ライターへのセクハラ・パワハラも納得できる。男性>女性、編集者>ライター・・そんなふうにランクづけて、女性ライターに勝っていると勘違いし、自分の立場に甘えて公私混同しているのだろう。
これは箕輪厚介に限ったことではないけど、権力を持った気になると、人間はイッキに慢心に走る。そして、なぜか「権力者にこう言われたらうれしいんだろ!」みたいなエゴを押し付けだす。
私も前職で女上司にパワハラにあっていた。女上司は私をいじっておいしくしているつもりになっているように感じた。
女上司が私をいじる → 私が笑う → まわりもちょっと笑う → 女上司がダンジリ気分に浸る
この循環が生まれていたけど、顔は笑っても心では「クソつまらない」と思っていたし、私としては自分を落とすことで相手に気持ちよくなってもらい、そのしらけたサム~イ場を円滑にやり過ごすための気遣いでしかなかった。
退職前は愛想笑いも面倒くさかったので真顔でマジレスするようにしていたら本当にサムイ空気になって、「あの気遣いって意味あったんだな~」と思ったりした。
だから、女性ライターがなんとか笑いに持っていこうとする気持ちがよくわかる。ツイッター上では「女性ライターの返信内容が、まんざらでもないように見える」などのコメントもちらほらあったけど、本当に脈ありだったらもっとかわいい感じの絵文字とか使うと思う。
女性ライターを叩く死ぬカス思考の箕輪信者
なんで箕輪厚介セクハラパワハラクソメール事件で、女性ライターの方に疑惑が向けられるのかがまったくわからない。
もしかしたら女性ライターはこの暴露で原稿以上のお金を得られたかもしれないけど、保存しておくのも気持ち悪い画像をわざわざ引っ張りだしてきて、思い出すのも気持ち悪い当時の様子をこと細かに話したのだから、それだけでも勇気がいることだし、むしろ慰謝料を上乗せしてほしいぐらいではないだろうか。
言えなかった何年もの間ずっと悔しい思いをしてきて、やっと吐き出せたところで女性ライターの方が袋叩きにあうのは絶対に間違っている。ここで女性ライターを叩くような箕輪信者は一生、死ぬこと以外かすり傷だと信じて、だれかに大きな傷を負わせ続けると思う。
(実際この本読んでないから内容は知らないけど。自らいじりやすいタイトルつけてくれているので、ここぞとばかりにつけ込ませてもらった。w)
男尊女卑問題っていつまでたっても報道されないし、日本にはビヨンセもいないから、なかなか問題視されにくい。
この問題をオープンに話すと「フェミニスト」とされて気持ち悪がられることもある。だからこの問題はオープンで話されにくい。
痴漢にあったときに「この人痴漢です」と言えない女性が多いのは仕方ないことなのか? 勇気を持って「この人痴漢です」と声をあげたら「お前もまんざらでもないんだろう」と言われることが、まかり通っていいことなのか・・?
箕輪セクハラパワハラクソメール事件まとめ
箕輪厚介の決めつけツイートを見ていると、出会って5分で「東京にきたならもっと稼がなきゃ!」と一喝してきた編集者を思い出す。その人は高そうな時計もつけていたし、「東京=お金がすべて」みたいな考え方なのかもしれない。けど、その人が東京に求める最重要KWが「金・権力」だとしたら、私が東京に求める最重要KWは「人・アート」、それだけ、チャンチャン!でよくないか?と思ってしまう。
箕輪厚介も無意識のうちに「女性ライターは箕輪厚介の意見を否定をしない」という確信を感じていたのではないかと思う。仕事相手にタメグチを使い、相手のふところに入る姿勢を見せながらいけるか試してみる。
飲み会などでそうしてうまく相手のふところに入って、たくさんの仕事をとってきたのかもしれない。でもこれは一見オープンなようで相手の意見を聞く気がはなからないような態度に思える。
このスクープのあとでも、なにごともなかったかのように箕輪厚介がゲストとしてテレビ出演しているから驚いた。私のように悶々としている視聴者もいるから、ゲストで呼ぶなら司会者はせめて事実確認をすべきだけど、それもなさそうだからテレビ番組ってまったく信頼できない。
本人の口から説明がなく事実確認できないうちは問題提起もしにくくなって、早い段階で風化する。箕輪厚介がダンマリを決めこむ姿は、それが狙いなのではないかとすら思える。
なにごともなかったようにしちゃいかん。すべての女性が思断つことになる。そんなわけない! そもそも人に優劣なんてないし、だれかがその人の価値を決めていいわけがない。日本で一番多様性のある「東京」を代表するインフルエンサーが、自分のモノサシで誰かに価値をつけるなんて絶対に間違っているからやめてほしい。
この問題にもうそろそろ終止符を打ちたいからこそ、スクープがあったときは真相を明らかにして、その後の対応についてルールを決めるべきなのではないかと思う。