コリアンタウン・新大久保の新宿よりにある韓国流マッサージやさん「韓の手(かんのて)」に行ってきたので、雰囲気やほぐれ度などレビューします!
もくじ
コリアンタウン・新大久保で韓国マッサージ
カラダが痛い。
パソコンとスマホ漬けの生活をしているから仕方ないんだけど、上半身がバキバキすぎて目も頭も痛い。
これは、マッサージに行くタイミングだ!そう思い、自宅から歩いていける距離にある新大久保のマッサージ店に予約を入れた。
マッサージ(もみほぐし?整体?)や小顔矯正の「コルギ」などを取り扱っていて、本場の韓国マッサージやさんっぽくていい。
「強い力でほぐれた」といったクチコミが多く、パワープレイでほぐすスタイルだということが伺える。
鍼灸にいくか迷ったけど、今この瞬間一秒でも早く、韓国ならではの力ワザで筋肉までゴリゴリしごかれたいという気持ちが勝った。
私はマッサージ60分コース(約2,900円!)をお願いした。
韓国のオカンが出迎えてくれた
その日は最高気温38℃くらいの炎天下で、ちょっと歩いただけで滝汗が流れてくるほどの暑さ。
お店に到着する頃には、すっかり茹であがっていた。
キンパを美味しく作ってくれそうな“韓国のオカン“という風格のおばさんが出迎えてくれて、「アッチィね」と声をかけられ、冷たいお茶をいれてくれた。
一瞬で飲み干す。
どうやら韓国のオカンが私の担当をしてくれるようだ。
カウンセリングなし&着替えは無料
特にカウンセリングなどはないようだし、「触ってほしくないところはある?」なども聞かれなかったから、一部ケガをしている人とかはどうするんだろう、とふと気になった。
けど私は悲しいほどに無傷だし、むしろ全身くまなくゴリゴリにしごいてほしいもので、カウンセリングや確認がないことは特に気にならなかった。
マッサージ着への着替えも無料だった。
着替えたあと、韓国のオカンが入室してきて、うつ伏せの状態に。
次の瞬間、突然ふくらはぎにアツアツのタオルが勢いよく覆いかぶさる。
少しビックリしたけど、でもよく考えるとかなり気持ちいい。
脚全体をキレイに拭いていただき、いよいよマッサージが始まった。
韓国風マッサージがスタート!
「特に痛いのはドコ?」韓国のオカンに聞かれ、「肩、クビ、腰、腕、頭、足もダルイです」と答える。
「全身だね」と特にツッコまれることもなく、了解してくれたみたいだ。
要望のとおり、本当に全身を均等にくまなくほぐしてくれた。
途中、韓国のオカンが私の背中に完全に乗ってきた。
全体重だと思うけどすごく軽くて、なんだか悲しくなった。
韓国のオカンはなんで東京でマッサージをやっているんだろう。
家が貧しいけど子どものために出稼ぎで来ているのかも。
私はなんで韓国のオカンにマッサージをさせているんだろう。
韓国のオカンの方がカラダ痛いに決まってるのに。
私は姿勢悪くダラダラ在宅ワークやってカラダ痛くなって、運動もサボってマッサージに頼ってるだけなのに。
しかも3,000円とか激安すぎる。
コルギつきのコースにすればよかった。
いや、でも痛いのはイヤだ。
マッサージを受けながら、そんなことを考えだしたら、結構疲れてきた。
でもマッサージ自体は本当に上手で、出稼ぎのポッと出とかじゃなくちゃんとマッサージの技術を学んできた人な気がしてきて、哀れみにも似た複雑な感情が薄くなった。
そもそも人を哀れむのなんて失礼だからしたくない。
本人はこの生活に大満足かもしれないし、哀れまれるのは私の方だ。
ふたたびしょうもないことばかり頭をぐるぐる巡って、本当の意味での疲れはとれなかった。
隣のベッドにコルギおじさんが登場
マッサージが脚の方に移行したころ、カーテン越しの隣のベッドがすこし騒がしくなった。
どうやら男の人がコルギを受けていて、特殊な硬い道具を使って顔をグリグリしごかれているらしい。
「痛いーっ!痛いって先生それはダメ」
結構な大声だ。
それまではオルゴールのやさしい音色しか流れていなかったのに、イッキに場が騒然となる。
「シーッ!うるさい、マッサージを受けてる人もいるんだから静かに」
カタコトの日本語で、先生に怒られる男性。
「でも先生、これは無理だってぇ」
男性の声が弱々しくなった。
そして3分後、男性は「ゴオオオオ」と部屋中に低く響くイビキをかきはじめた。
え、うそでしょ?
寝た?
さっきまでコルギで顔けずられて痛い思いしてたのに?
・・もしかしたら、コルギの先生は只者じゃないかもしれない。
実は人さまの睡眠を自由に操れる人間で、うるさいお客さんにはワザを使うのかもしれない。
そんな妄想が膨らんだ。
カーテンで仕切られてはいるけど、隣の男の人のイビキはしっかり聞こえるし、ときどきカーテンを開け閉めされるからあまり意味はない気がする。
私は韓国のオカンにしか会っていないけど、ほかにも従業員が結構いるっぽい。4~5人はいたと思う。
従業員同士で結構普通に会話もする。
たまに韓国のオカンにも話しかけにきて、韓国のオカンも私に気を遣ってか小さい声でお返事することもある。
お客さんも結構入っていた。みんな私と同じように、コロナ疲れがカラダにでてしまった人たちだろう。
おもむろにとかされる髪の毛
マッサージの終盤、もみほぐしに加えて、ストレッチ(整体?)みたいなこともやってくれる。
あまりその辺の境界線をわかっていないけど、とにかく気持ちいい。
クチコミのとおりゴリゴリのパワープレイではあるけど、痛気持ちいい力加減をわかっているから「痛すぎスジ切れそう泣」みたいなことは起こらなかった。
最後は頭のマッサージをやってくれるようで、韓国のオカンが頭の方に移動した。
韓国のオカンのオッパイがめちゃくちゃ頭に当たりながらも、頭皮をもみしだかれる。
これは初めてちょっと痛かった。
そしてなぜか最後、クシで髪の毛をとかされた。
クシが頭皮にささってツボ押し的なことなのかもしれないけど、結構シュールで笑いそうになった。
「コロナだし暑いし大変だけど頑張ろうね」
韓国のオカンは最後そう声をかけてくれた。
韓国風マッサージでほっこりしました
着替えの最中にドレッサーに目をやると、鏡やクシ、コンタクトの液・ケース、綿棒などが揃っていた。
着替え終わると、またお茶をいれて待ってくれていた。
韓国のオカンは「コルギのセットもあるよ」と軽く営業をかけてきたけど、マッサージ中に韓国のオカンが上京にいたった背景などをさんざん妄想していたおかげで、まったく不快ではなかった。
韓国のオカンは、「あちぃから気をつけてね」とエレベーターのドアが閉まるまで私を見送ってくれた。
夕方なのにムワッと暑くて、だけどカラダが軽くて、すぐに耳にイヤホンを差し込んで夏っぽい音楽をかけた。
とてもほっこりとするマッサージ体験でしたとさ!!!
新大久保にはマッサージ店が多い?
新大久保には別の韓国のオカンが営んでいるようなマッサージやさんが多い気がする。
前にも本物のオカンと新大久保でマッサージを受けたときに、ゴリゴリ系だけど痛気持ちいいマッサージを受けた。
(そこで飲んだ「とうもろこし茶」がとても美味しかった・・)
改めて新大久保をお散歩してみて、さすがコリアンタウン、マッサージやコルギのお店が多い。
どうでもいいのですが、「コルギ」とか「ハイパーナイフ」とかって施術名が怖すぎて、ビビリの私は受けられる気がしない。
「コルギ」→ 名前力強すぎない? 神経ごと根こそぎ持っていかれそう。
「ハイパーナイフ」→ ナイフだけでも怖いのに、“ハイパー”はあかんだろ。絶対に血が出るやつ。
クチコミで「気持ちよかったです♩」「ちょっと痛かったけどスッキリした♩」とか、よくあるけど、本当は無理しているんじゃないかと疑っている。
だからコルギはできないけど、またマッサージ欲がでたときは、韓国のオカンに会いに行こうとおもったとさ。