伊豆に小旅行に行ってきました!
コロナウイルスの影響で空いているかと思いきや、思いっきり卒業シーズン&新幹線「スーパービュー踊り子」の卒業ともかぶっていて、なかなかの人でした。
そんななか、「まぼろし博覧会」というなにやらヤバそうな博物館がホテルの近くにあり行ってまいりましたので、たっぷりの写真とともに体験レポしていきます。
すこし閲覧注意です。
もくじ
伊豆にある「まぼろし博覧会」がヤバイらしい。
伊豆の観光地ってどこか廃れていて哀愁を感じるというか、1人では絶対にいきたくない観光スポットが多々点在している。
そんな中でももっともヤバそうな博物館「まぼろし博覧会」がホテルから歩いて20分くらいのところにあったので、なにを血迷ったのか行ってみることになった。
前日寝る前にYoutubeで館内の様子を軽はずみで事前下見したんだけど、内容があまりにもヤバすぎた。
「明日わたし、本当にここにいるんか……?」
そう思うと少し震えた。
その震えを生かして布団をしっかりかけたところで、割とすぐにぐっすり眠りにつけたのはラッキーだったと思う。
【体験レポ】いざ「まばろし博覧会」へ
外観からしてもうヤバそう
「まぼろし博覧会」が見えてきた。
不気味な看板と雰囲気のある外観で、すでになかなかのインパクトだ。
館長・セーラーちゃんがおもむろに大きな旗を振って、館内へと先導してくれる。
彼(彼女?)が何者なのかは後述する。
ご丁寧に名刺までいただいた。
館内は撮影OKなのだそうで、ここぞとばかりに映えを狙っていきたいと感じた。
いざ受付へ
受付までの階段からすでにまぼろしは始まっている。
階段を登るごとに頭に「?」が浮かび上がるような仕掛けがほどこされている。
金太郎がまさか「マサカリ」を置く姿を見ることになるとは。
恐竜のサプライズも。
恐竜好きとしては、このサイズ感はうれしい。
入館料は1200円。
「まぼろし博覧会 クーポン」とかでググると100円引きになるクーポンもあるっぽい。
① 温室に巨大な大仏さま
グッズ売り場(早速グッズ売り場⁉︎w)を抜けた先にある温室に行くと、でっかい大仏さまがいた。
奈良の大仏さまと同じサイズらしい。
どうやって温室に運んだのかが気になりすぎる。
その右手にはめちゃくちゃ巨大な風神雷神。
サイズ感バグってきたけどこれも相当でかい。
ここはGANTZ(ガンツ)の世界ですか……‼︎⁇
ちなみにセーラちゃんポスターの映えスポットもあります。
つかの間だけどセーラームーンになれた気がするのでおすすめ。
② 「まぼろし博覧会」の不気味すぎるアート体験
昭和時代にタイムスリップ
もれなく昭和の街にタイムスリップしたような気持ちになれるゾーンに突入する。
昭和の街並みが再現されている。
ポスターはすべて当時のもの。
交番。
昼前から騒ぐばあさんの声が聞こえてくるようだ。
この家はお昼ご飯中のようだ。
この隣では、お風呂に入っている姿やトイレをする姿まで見えた。
小学校。
紅白帽の「ウルトラマン被り」は昭和からあったのか……
理髪店。
「半年髪切ってません」みたいな青年(?)が、お医者さんぽい美容師に断髪されようとしている。
若者の部屋。
音楽を志しているのか?妙にリアルだ。
喫茶店。
この時代の最先端!という感じでオシャレ。
「アベック」などの流行の言葉とかファッションの説明もちゃんとある。
昭和には何が流行っていて、街の様子はどんな感じで、どんな事件があって、どんな楽しみがあったのか?
ツッコミどころは満載だけど、普通に勉強になるし楽しめるゾーンでした。
③ 悪酔い横丁&ほろ酔い横丁
ペンギンの本気「悪酔い横丁」
昭和通りを抜けると、突如「ペンギン山」へと突入。
なぜペンギンなのか……「飛べない鳥」は何かの比喩なのかも?
ペンギンの置物や古くなったマネキンが無造作に置かれていて、本当に悪酔いしているような気分になれます。
ものすごい数のペンギンのステージを抜けると、なぜか「ハッカー小屋」が。
2台のパソコンを使ってハック中。
このゾーンには欲望丸だしの短冊がたくさんかけられていた。
新年明けて早々、ここまでお願いをしにきている人が多いようだ。
やばすぎるアート「ほろ酔い横丁」
まもなく「ほろ酔い横丁」に突入するよう。
実は「ほろ酔い横丁」の方が悪酔いするような展示が多い。
アーティストの作品がいくつか展示されている。
ヤバいはずなのにオシャレに見える。
木の上にいる。
机の下にもいる。
壁には、日記&ポエム(?)と、目に斜線の入った女の写真がベタベタ貼ってある。
そろそろゲシュタルト崩壊しそう……
晴れていたからまだラッキーだったけど、雨の日や陽が落ちてから来ていたらと思うと恐ろしい。
ふと鏡に映った自分にビックリして声が出そうになった。
気を取り直して「映え」を狙ってみる。
盛れたと思う。
④ セーラちゃんの脳内?「まぼろし島」
「まぼろし島」の門をくぐって階段を少し上がると、性の集大成から始まった。
石碑で性を表現するのはまだカワイイ。
ダッチワイフのステージは強烈だった。
小高い丘の上に登って眺めてみた。
絶景だ。
そのさきに、「メルヘンランド」がある。
メルヘンなお花畑やカフェテラスがあり、なんともアートな「メデューサ」もいる。
階段を上がると、メルヘンなお部屋に入れる。
ピンクや青などのポップな外壁、天井や床にはコットンキャンディのようなパステルカラーのふわふわが散りばめられている。
子供の頃に憧れていたメルヘンな世界。
これは、きゃりーぱみゅぱみゅが絶賛したというのも納得できる。
⑤ 「まぼろし博覧会」の闇がついに爆発
鼻の下が伸びきっている妖怪の横の階段を登ると、ヤバそうな匂いがプンプンするゾーンに突入。
動物の剥製があったり藁人形があったりお化け屋敷があったりするおぞましいゾーンだ。
「まぼろし博覧会」の中で、もっともヤバさを感じたのがこのお部屋。
母体と赤ちゃんがテーマなのはいいとして、直接的な表現の展示物が多く「うっ」となります。
江戸時代(?)の性生活を再現したコーナーも。
ディープなゾーンを抜けると(まだ抜けていない!?)フィギュアやポスターなどが飾られた「懐かしゾーン」に突入する。
強烈な展示の後なので、フィギュアが可愛く思える。
バグってきた。
かれこれ1時間ほど館内を歩いてきたけど、どういう気持ちで見るのが正解なのかがいまだにわからない。
ただ、イチローはいつの時代もかっこいいことがわかった。
わくわく、エモエモ、ゾクゾク、ハラハラ、おろおろ……
「まぼろし博覧会」は、後味が悪い映画を観た後のような尾を引く不気味さと、アクション映画を観た後のようなスカッとした爽快感が同時にくるような不思議な感覚になれる場所だった。
「まぼろし博覧会」の館長・セーラちゃんって何者?
ここで気になるのは、カオスな博物館「まぼろし博覧会」を作った館長「セーラちゃん」とは一体何者なのか?というところだ。
セーラちゃんは出版社の社長でもあり、「まぼろし博覧会」の他に「怪しい少年少女博物館」「ねこの博物館」の姉妹博物館を展開している。
野生ネコの百科事典を出版したときに「現実にしちゃおう」と「ねこの博物館」を作ったのがきっかけで、そこから立て続けにユニークな博物館は作られた。
この「まぼろし博覧会」は、なんと外車1台分のお金を費やして作ったのだそうだ。

外車を買わずになぜ「まぼろし博覧会」…?
来園者は年間約3万人、平日は50人、祝休日は100人〜800人。
短いスカートのセーラー服を着て踊るおじさんなんて嫌でも目に入るし、他の観光地が響かなくなるぐらいのトラウマを残す博物館なんて絶対行ってみたくなる。
遠方から泊まり込みでくる根強いファンも多いというから凄い。
セーラちゃんは実はすごく真面目な人なのではないか?

これだけの文化財をあちこちから集めてきて脳内にあるものを形にするのは、ものすごくパワーがいることだと思う。
その証拠に、見た限りではお世辞にも若いとは言えなかったけど(70歳くらいにも見える!)行動はスピーディーで、存在そのものにそこはかとないパワーを感じる。
イロモノで見られることも多いだろうけど、意図的とも取れるしアートとも取れる。
テキトーに作り上げているように見えてこれは真面目な人にしか作れないということが、館内を散策するとわかってくる。
朝起きたときに「ああ〜今みた夢を映画化できたら超大作になりそう!…でもところどころしか覚えていない…」と思うことがよくある。
周りに夢の内容を話すと鼻で笑われるほど「ふっ、くだらない」と思われてしまうのだけど、自分が夢の中でみたものはSF映画の中かそれ以上に壮大で、伝わらないもどかしさがこみ上げる。
それを一つひとつ思い出して自分なりに解釈して作品をつくるには、
・ストーリーを組み立てる
・伝えたいことを明確にする
・材料を集める
が最低でも必要になる。
曖昧なものを形にすることは、ラクな方へラクな方へと向かいたい人間にとって一番苦しい作業かもしれない。
曖昧なものは本来形にする必要がないものだし、「なかったこと」にできるものだから。
私はそれをしっかりと形にして、廃れた観光地ながら(すみません汗)マーケティングもしっかり自分でやって集客に繋げるセーラちゃんがかっこいいと思った。
「まぼろし博覧会」アクセス
バス
JR「伊東駅」から伊豆東海バス6番「ぐらんぱる公園行き(シャボテン公園経由)」にて「梅の木平」バス停で下車。(約30分)
車
・東名厚木ICから、小田原より伊東方面へ国道135号を経由して約120分(国道135号沿い)
・東名沼津ICか新東名長泉沼津ICより伊豆縦貫道、県道12号経由で約70分。
・駐車場は30台、無料
おすすめのアクセス方法
バスは1時間に1本と不便なので、自家用車かタクシーが推奨されている。
概要
住所: 〒413-0231 静岡県伊東市富戸1310-1
HP:まぼろし博覧会
営業時間:春分の日(3月)~秋分の日(9月) AM9:30~PM17:30
8月 AM9:00~PM17:30
上記以外の日 AM9:30~PM17:00
※ご入場は閉館の30分前まで。年中無休。
料金:大人1200円 / 小中学生600円
HPにあるこちらの割引券を提示すると100円引きで楽しめます!
ぜひ行ってみてくださいね 。ENJOY!