SOMPO美術館「風景画のはじまり コローから印象派へ」感想レビュー

2021.06.25(金)- 09.12(日)まで、新宿のSOMPO美術館で開催中の風景画のはじまり コローから印象派へに行ってきたので、感想・レビューを残します!
 


 

SOMPO美術館「風景画のはじまり コローから印象派へ」

 

SOMPO美術館「風景画のはじまり コローから印象派へ」

 

「風景画のはじまり コローから印象派へ」は、バルビゾン派〜印象派まで、フランスの近代風景画をたどる、油彩・版画など約80点が集結している展示。

 

ミシャロン・ベルタン・コロー・クールベ・ブーダン・ルノワール・モネ・ピサロなど、19世紀の巨匠たちの絵画を見られます。

 

「コロー」とは?

 

パレットを持つ自画像
パレットを持つ自画像

 

カミーユ・コロー(1796年7月16日 – 1875年2月22日)は、19世紀のフランスの画家。

パリの裕福な服地商人の家に生まれたコロー。

 

家業を手伝いながら、夜は画塾で絵を学び、26歳で画家になる決心をします。

 

アカデミー派の画家・ミシャロンベルタンに弟子入りして、イタリアやフランスの風景画を多く描きました。

 

自然を捉えた明暗のはっきりした光の表現は、印象派以降の絵画に大きな影響を与えました。

 

「風景画のはじまり コローから印象派へ」5つの章

 

展示は、大きく5つの章に分けられています。

 

・第1章 コローと19世紀風景画の先駆者たち

フランスで「風景」が絵画の主題として認められるまで

 

・第2章 バルビゾン派

1820〜30年代にかけて、パリから約60Km南東に位置する「フォンテーヌブロー」の森で風景画を描いた「バルビゾン派」の展示。のちにモネ・ルノワール・シスレーなどもこの地で風景画を描く。

 

・第3章 画家=版画家の誕生

カメラが出てくるまで、絵画の複製には版画の技法が用いられていたそう。新聞・雑誌などの印刷物で広まり、風景画の普及と発展に貢献しました。

 

・第4章 ウジェーヌ・ブーダン

ミレーに影響を受けた画家。コローはブーダンを「空の王者」と呼んでいたほか、青年時代のモネは戸外制作を重んじるブーダンに感化されました。まさに、バルビゾン派と印象派の橋渡しとなった存在です。

 

・第5章 印象派の展開

モネ・ルノワール・ピサロなど、バルビゾン派に影響を受けた若い世代の画家の作品が展示されています。

 

「風景画のはじまり コローから印象派へ」お気に入りの作品TOP3

 

ここからは、個人的にお気に入りだった作品をTOP3で発表します!

 

TOP3:コロー「イタリアの想い出」

 

 

エッチングの作品。

 

エッチングは、金属板に傷をつけながらイメージを描いて、凹みにインクを垂らして紙に転写する技法。

 

こうすると、糸みたいな繊細で細い線が描けるのですね。

 

この技法は教科書のようにまとまっていて、コローだけでなく、その時代を生きるたくさんの画家が一度は取り入れていたようです。

 

その時代にあった技法のブームを知れたのが面白かったです。

 

TOP2:海の絵

 

風景画ということもあって、色々な海の絵を見れます。

 

海って、本当にいろいろな顔がありますよね。

 

海辺で日光浴を楽しむ日もあれば、おじいさんが一人で海の先にある孤島を眺める寂しさ感じる日もあり、大しけになって人を簡単に飲み込みそうな、自然の恐ろしさを感じる荒々しい日もある。

 

ギュスターヴ・クルーべ 「レマン湖の岸辺(急流)」
クールべ 「レマン湖の岸辺(急流)」

 

クールベは宗教画の時代に「天使なんて見たことない。見たものしか描けない」と言って荒々しい海を描いたことで有名な画家ですが、どこか寂しさを感じるこんな作品も描いています。

 

関税吏の小屋、荒れた海
モネ「関税吏の小屋、荒れた海」

 

かと思えば、「荒れた海」といいつつ、あたたかい太陽の光が波に反射していて、やさしい雰囲気も残るモネの描いた海も素敵です。

 

ベルク、出航
ブーダン「ベルク、出航」

 

そんなモネが外光主義を学んだという、ブーダンの描く海。波は少し荒いし雲がかっているけど、雲の上に青空が広がっていて、出航を応援しているかのよう。

 

風景画は、木・川・海・山みたいにモチーフが大体一緒なので、それぞれの画家の描き方の違いが如実にあらわれて面白いと思いました。

 

TOP1:コロー「思い出」シリーズ

 

湖畔の木々の下のふたりの姉妹
コロー「湖畔の木々の下のふたりの姉妹」

 

コローは晩年、若い頃に旅したフランスやイタリアを思い出して描く「思い出」と称される絵を多く手がけました。

 

この「思い出」シリーズがどれも素晴らしかった!

 

木々の間から、木漏れ日がさしこんで、光の中にいる人々が叙情的に描かれています。

 

誰にとってもどこか懐かしい気持ち、観たあとにやさしい気持ちになれるのは、風景画を鑑賞する醍醐味といえると思います。

 

「風景画のはじまり コローから印象派へ」まとめ・チケット情報

 

正直、風景画の楽しみ方がそこまでわかっていないのですが、じっと見ているだけで癒されるし、あたたかい気持ちになります。

 

ダイナミックで美しいから、辛いことを洗い流してくれるんだろうか。すごくデトックスになった気がします・・

 

チケットは一般 1,500円、大学生 1,000円、小中高校生・障がい者手帳をお持ちの方は無料となっています。

 

事前予約も、美術館で購入もできます。

 

印象派の絵もあるので人気の展示だと思いますが、そこまで混雑しているわけでもなく、ゆったり観ることができました!

 

ぜひ実際にみて、お気に入りの作品を見つけてみてください!

 

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