記憶に強烈に残るコメディ(?)映画『メランコリック』を観たので、その感想を記します。ネタバレなしのあらすじや配信サイトなどをご紹介!
この映画が気になって気になって夜も眠れない方(そんな方いるんか?)は、ぜひチェックしてみてください。
もくじ
コメディ(?)映画『メランコリック』
『メランコリック』は、2019年8月3日に「アップリンク渋谷」など全国で順次公開され、東京国際映画祭で監督賞をとったサスペンス・コメディ(?)映画。
2020年4月2日からは全国TSUTAYAレンタルやネット配信も始まっています。
私も上映期間中に「テアトル新宿」の前を通りかかったときに無性に気になってはいたものの結局行けず、Amazonでレンタルになっているところを発見して早速みました。
映画『メランコリック』が観られる配信サイト
『メランコリック』が観られる配信サイトはこちら。
↓
————————————
・U-NEXT
・Amazon プライムビデオ
・TSUTAYA TV
・FOD
・dTV
————————————
わたしは「Amazonプライム」から500円くらいでレンタルしました。
映画館で観るとレディースデイとかでも1,000円はするから、かなりおトクな気分になります!
(※ まわしもんではありません)
映画『メランコリック』のあらすじ【東大卒が殺人⁉︎】
出典:メランコリック公式
『メランコリック』の舞台は銭湯。
東大卒でありながらフリーターをしている主人公の男が、好きな女の子に会うために銭湯のバイト面接を受けます。
千葉県・浦安市に実際にある銭湯「松の湯」が舞台。
銭湯に行きたくなる・・!
一緒に面接を受けた、金髪でチャラチャラした男と同日採用となり、主人公の男はリーダーとして張り切って仕事に取りかかります。
夜の銭湯は「人を殺す場所」だった
出典:メランコリック公式
夜中にたまたま銭湯の横を通りかかった主人公は、閉店後のお風呂を「人を殺す場所」としてヤクザに貸し出していることを知ってしまい、死体の掃除を手伝うことに。
たしかにお風呂は血を流しやすく、風呂釜で人を焼きやすいから人殺しの場所に都合がいいですね。(笑)
しかも、チャラ男だと思っていた金髪の同僚は実はプロの殺し屋だったという事実も発覚!
冴えない日々を送る青年が、ある日突然ヤクザの沼にハマり、日常と非日常を行き来しながらも、生まれてはじめて(?)生きる意味を見出していきます。
【感想】『メランコリック』は最高のB級映画
出典:メランコリック公式
ここからは映画『メランコリック』を見終えた私の個人的な感想です。
注※ ここからほんのり、ネタバレをふくみます。
俳優陣が一人残らず「だれ?」なんだけど最高
『メランコリック』は「One Goose(ワングース)」という3人の映画制作チームがつくった映画なのだそう。
まさかの、制作チームのメンバー自ら俳優をつとめています。

出典:メランコリック公式
————————————
(左)プロデューサー・俳優:皆川暢二
(中)監督・脚本:田中征爾
(右)俳優:磯崎義知
————————————
このほかの主要キャストはこんな感じ。
↓
————————————
・吉田芽吹
・羽田真
・矢田政伸
・浜谷康幸
・ステファニー・アリエン ほか
————————————
まじでだれひとりわからない。
だれひとりわからないんだけど、一人ひとりがキャラ立ちしててめちゃくちゃ応援できます。
主人公と恋仲になる女優さんも絶妙にかわいすぎないリアルなルックスなんだけど、映画がすすむうちにいなくてはならない重要な存在になるんです・・
出典:メランコリック公式
「好き!こういう子好き!ガンバレ!」ってなります。
「風呂屋で殺し」の設定が最高
“銭湯って絶対、殺人しやすいよね!”ということは考えたこともなかったです。(誰もがないと思いますが)
でもたしかに、殺人をする場所として、変な倉庫(?)とかよりも合理的な気がします。
「なぜ古い銭湯がヤクザに場所を貸すはこびになったのか?」という疑問にこたえる設定もしっかりあるので、決して無理がある感じではなくスッと腹落ちしました。
「いやいや、んなわけw」っていう場面ももちろんあるけど、大枠の設定がリアルに想像できる範囲だし、なにより面白いから没入できます。
凄惨なのにほのぼの〜
主人公の男は、基本ずっとぽわ〜っとしてます(笑)
だからか、「ヤクザ」「殺人」とテーマが凄惨だし、もちろんグロい殺人シーンもあるのに、ずっとほのぼのした雰囲気。
ラストはほっこりするだけじゃなくて、切なさや尊さといった感情も生まれます。
『人生にはこのままズーッと続いてほしいと思える一瞬がある。その一瞬のために長い人生がある』
この言葉にはウンウン、とうなることしかできません。
映画『メランコリック』はカメ止め以来の良作
出典:メランコリック公式
意味深な言葉で終わる映画『メランコリック』ですが、「キャリアハック」のインタビューにこたえた監督は作品に対して、「表現したいことは、とくにナシ」といっています。
とはいえ受け手は「コミュ症の主人公」なり「もたもたする主人公にキレる同僚」なりに勝手に自己投影して、あれこれ考えてしまうのですが・・(私だけ?)
私にとっては、『カメラを止めるな』と同じくらいの衝撃B級映画でした!
予算が少ないなかアイデアだけでここまで面白くできるなんて、これこそ創作の醍醐味だとおもうし、これを土日だけで撮影したというから、天才なんじゃないかとおもいます。
こういうアイデア勝負の映画もっと観たいな〜
————————————
グロさ(全然見れる):☆☆☆★★
こわさ(ヒトコワ):☆★★★★
コメディ(爆笑ではない):☆☆★★★
ほっこり:★★★★★
じんわり:★★★★★
————————————