つんく♂さんのつくった「ハロプロ」と秋元康さんのつくった「48グループ」の違いとはなんでしょうか?
経営理念(?)やアイドルの活動の姿勢、歌詞にみる主人公の違いなどを考察します。
もくじ
ハロプロと48グループの違い【経営理念編】
まずは、ハロプロと48グループの大枠のおさらいをしておきましょう!
出典:ハロー!プロジェクト公式
・ハロプロ(ハロー!プロジェクト)
1997年発足。つんく♂さんプロデュース。「モーニング娘。」「アンジュルム」などのグループがある。自ら「アイドル」とは名乗らず、あくまでも「アーティスト」という姿勢を貫いている。
出典:音楽ナタリー
・48/坂道グループ
2005年発足。秋元康さんプロデュース。48グループには「AKB48」「NMB48」など、坂道グループには「乃木坂」「欅坂」などがある。「会いに行けるアイドル」や総選挙での選抜決めなど斬新な企画で人気に火がついた。
オタク目線から大きく違うなとおもうところは、比喩するとアイドルが「会社員」であるか「フリーランス」であるかというところ。
ハロプロは「老舗大手の会社」だとおもいます。その証拠に「モーニング娘。」という一番最初に立ち上がったグループが、当時の雑草魂を継承しながら変わらずに一番大切なブランドとされています。
大手自動車メーカー・hondaの創業者である本田宗一郎さんの伝説が、いまだに語り継がれているのと似ている感じ。
48グループは「フリーランス」で、時代にあわせて姿を変え形を変え、いつも革新的なことをしていきます。一番最初に立ち上がったグループ「AKB48」の人気が低迷したあと、「けやき坂」や「乃木坂」などの坂道グループが登場して人気を集めているのがその証拠です。
ビジネスマンにたとえると、書籍をだしたりYouTubeをやったり宇宙に目を向けてみたりと、あちこちで上手に活躍するホリエモンなどでしょうか・・。
よく「ハロプロオタクは48/坂道グループを毛嫌いしている」といわれることがありますが、この2つのグループは別物なのであって、どちらの理念が推せるか?という違いもあると思います。
どちらも素晴らしいプロデューサーであることには間違いありません!
ハロプロと48/坂道グループの違い【アイドル編】
出典:YouTube
所属しているアイドルに違いはあるのでしょうか・・?
過去AKB48にハマっていた時期に動画を漁っていた私がおもうに、ハロプロと48グループのアイドルはアイドルを目指す「入り口」に違いがあるとおもいます。
ハロプロのアイドルはハロプロのアイドルに憧れて研修生に加入してグループに選出されるので、もちろん「パフォーマンス主義」です。グループの卒業後にバラエティや女優などに転身することもありますが、現役時代は基本的にアイドル活動にだけ向き合っているため、パフォーマンスの実力は数多あるアイドルグループのなかでもトップクラスです。
アイドルは儚く美しいものだと教えてくれる反面、オタクは「ハロプロのアイドルであるその子」を推しているので、アイドルをやめたらファンが離れることもあります。
48/坂道グループは、「将来女優になりたい」などアイドル以外の夢を持っている子もいて、アイドル業をこなしながら女優やバラエティタレント、コスメプロデューサーなど、マルチに活動しています。
ハロプロと違ってやりたいことの土台をアイドル活動と並行してつくれているので、アイドルをやめてもファンが離れにくいのがよいところです。その一方で、パフォーマンスが長けているアイドルを見つけるのはなかなか難しく、「歌って踊れるアイドル」が好きな人からすると物足りなく感じるかもしれません。
どちらもよい面とよくない面を持っていますが、すべては推し次第。どんな活動スタイルであっても臨機応変に対応して応援していきます。(怖)
ハロプロと48/坂道グループの違い【歌詞編】
オタク的に一番興味深いハロプロと48/坂道グループの違いは、「歌詞(パフォーマンス)にでてくる主人公の違い」だとおもいます。
どちらにしてもおじさん(秋元康さん・つんくさん)がゆれる乙女心を表現しているという点に違いないのですが、主人公のキャラクターが全然違います。
「片想い」をテーマにした両グループの楽曲の歌詞を例にだして比較しながら、その主人公の人格に迫りましょう!!!
(48グループは男の子が主人公の歌詞も多いですが、今回は完全なる筆者の好みで女性視点の神曲をチョイスしました!!)
ハロプロ「晴れ 雨 のち スキ」
出典:YouTube
まずはハロプロの片想いの名曲から。
出だしから飛ばしてます。
片想いなのに、もうやること(KISS)はやっているという・・
おもってもないウソをついてしまう自分に自己嫌悪に陥っています。
なんというツンデレマセガキ!
母親を使って攻撃開始です。
ハロプロの歌詞にでてくる主人公は、とにかく自ら仕掛けていきます。
うまいことやっているつもりなんだけど結果的に傷ついて、裏でこっそり泣くというw
ピュアなんだけど、どこかで強がっている主人公が多いです。
内心「スキすぎて苦しいですもう限界です」っておもっているくせに「KISSしてやったわよ、どう?」みたいな上からな態度をしてしまう複雑な乙女心ですね・・。
48グループ「ハート型ウイルス」
出典:ameblo
次は48グループの片想いの名曲です。
ちょっと天然(?)みのある主人公が登場します。
好きな人「これって〇〇かな?」
主人公「(コクリ)」
・・受け身〜〜!
泣くは泣くみたいですが、ハロプロの主人公のように隠れて強がって泣くというよりは、「泣けるラブソングをわざわざチョイスして“泣いてるわたし”の世界観に浸る」タイプですね。(あざとい)
なんというウブな感情!
「これが恋・・?」と初めて感覚的に気づいて、ほかのことが手につかなくなっちゃう感じでしょうか。
ハロプロと48グループ、主人公の恋愛感が違う
ハロプロの主人公は、なんにもわからないくせにトレンディドラマの見過ぎなのか、妙に大人びています。
恋愛に打ちのめされて傷ついているくせに、自尊心がすごいw
48グループの主人公は、恋愛が初めてで戸惑っている感じ。
基本は受け身の姿勢で自分からメールはしないけど、問い合わせはしてみる・・みたいな感じでしょうか。
どちらもピュアはピュアなのですが、恋愛に対しての姿勢や視点が違っています。
結果、ハロプロも48/坂道グループも素晴らしい
両グループを比較してきたのですが、結果的にどちら違ったよさがあります。
どちらにもハマったことのある身としては、優劣をつけるのは無理です!
自分の年齢とか気分によっても、ハマる時期とかハマるアイドルは変わるかもしれないものだし、どちらを応援したとしても推しがいるだけで世界が輝くことには変わりないです!
つんく♂さん、秋元康さん、ありがとう・・